2009年8月23日日曜日

「第3回 拉致問題を考える川口市民の集い」は終了しました。

 8月22日土曜日、JR川口駅東口キュポ・ラ本館棟4階 フレンディアにて開催された「第3回 拉致問題を考える川口市民の集い」(主催:拉致問題を考える川口の会、後援:埼玉県川口市/田口八重子さんを救う会/北朝鮮に拉致された日本人を救出する埼玉の会)は、終了いたしました。当日の模様を簡単にご報告いたします。
  
 
 拉致被害者・特定失踪者のご家族、関係者、関連団体、一般市民の参加者等含め、約300名の皆様のご参加を頂きました。拉致問題に高い関心を持ち続けていらっしゃる方が依然として少なくないことを、あらためて認識しました。と同時に、拉致問題解決に向けて、目に見える形での前進が見られないことに対して、日本政府への期待が大きいことを感じました。
 
 「集い」では、先ず、拉致被害者・田口八重子さんのお兄様である飯塚繁雄氏(家族会代表)登壇され、拉致問題の状況、妹・八重子さんを救出するまで戦い続けるという強い決意を述べられました。
 続いて、田口八重子さんの長男である飯塚耕一郎氏が登壇し、今年3月11日の金賢姫・元北朝鮮工作員との面会について語られました。面会が実現できたことはよかった、しかしながら3月11日から5ヶ月経っても進展のない現状に関して、日本政府への不満ものぞかせていらっしゃいました。
 田口八重子さんが拉致される前、隣人だった奈良好子さんが、八重子さんの思い出についてお話くださいました。荒川静香さんがオリンピックで金メダルを取った時、長身できれいなところが八重子さんと似ていると思ったことや、奈良さんが別の場所に引越した際、八重子さんが引越し先まで、わざわざ挨拶にたずねてこられた、20歳そこそこながら律儀さに驚いたそうです。
 
 来賓あいさつ、関係議員・後援団体紹介等に続いて、川口、および川口近郊で行方不明になった6人の特定失踪者のご家族が紹介されました。
   井上克美(いのうえ かつよし)さん、鈴木賢(すずき まさる)さん、石井久宏(いしい ひさひろ)さん、藤田進(ふじた すすむ)さん、新木章(あらき あきら)さん、佐々木悦子(ささき えつこ)さん

 また埼玉県内・東京都など埼玉近県の特定失踪者のご家族も、遠くからわざわざお越しいただきましたが、お名前だけのご紹介になってしまいました。
   宮本直樹(みやもと なおき)さん、安西正博(あんざい まさひろ)さん、佐々木正和(ささき まさかず)さん、坂本とし子(さかもと としこ)さん、小林栄(こばやし さかえ)さん
 
 続いて藤田進さんの弟さんである藤田隆司さんが、特定失踪者・家族の訴えをお話されました。藤田進さんについては、5年前、脱北者が持っていた写真の中に映っている男性が、藤田進さんと同一人物であることが、鑑定の結果、証明されました。藤田さんのご家族は、政府に対して拉致認定を申請しましたが、未だに認定されていません。隆司さんは、どうすれば認定してもらえるのか、家族は何をすればいいのか、と政府に問いましたが、納得する答えは返ってきていないということです。そして、「特定失踪者も忘れないで下さい」と訴えていらっしゃいました。
 
 
 その後、特定失踪者問題調査会・代表である荒木和博氏(拓殖大学教授)が「私たちの安全を守るために ・・・ 拉致被害者救出の意味」と題する講演を行ないました。荒木氏は、拉致問題解決に長年取組まれ、特に特定失踪者の問題解明が重要であるとの認識から、特定失踪者問題調査会を立ち上げた方です。
 ご講演では、「田口八重子さんが可哀想だ、ということはもちろんだが、それよりもむしろ、私たち一人一人の日本人(全員)が自分の安全を如何にして守るかという問題だ。拉致問題をそのように認識しなければならない」ということを、分かりやすく噛み砕いてお話くださいました。
 
 最後に大会宣言を、藤田進さんの中学校時代の同級生である小嶋通昭さん(コジマエステート代表取締役)が読み上げて、北朝鮮に対して被害者全員を取り戻すまで、一致団結して怒りを込めて抗議し続けることを、参加者全員で共有しました。
 
 
 以上、「第3回 拉致問題を考える川口市民の集い」の模様をご報告いたしました。なお、荒木和博氏による講演のビデオを、以下の記事に掲載しております。
 
  「荒木和博氏の講演 - 2009年8月22日「第3回 拉致問題を考える川口市民の集い」より

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