2012年7月13日金曜日

藤田隆司さん、国連「強制的失踪作業部会」で特定失踪者問題を証言

先日もお伝えしましたが、国連人権委員会 強制的失踪作業部会(2012年7月9日から23日までスイス・ジュネーブで開催)に出席のため渡欧中の藤田隆司さん(特定失踪者・藤田進さんの弟)が、12日(現地時間)、委員と面会し特定失踪者問題について説明をしたとのことです。今回の件を含め藤田さんを支援くださっているアジア調査機構・代表の加藤健さんが、藤田さんと電話やメールでやり取りした内容をメーリングリストで報告くださいました。


 以下は、その内容です。(加藤氏のメールの内容を引用させていただきました)




タイトル: 藤田さん国連訪問大成功!



皆様、朗報です!

さきほど藤田さんがジュネーブの国連強制的失踪作業部会を訪問しましたが、委員から「全力を挙げて協力する」といった前向きの発言が得られました!
いま電話で話しましたが、驚いたことに5人の国連委員全員と会うことができたそうです。藤田さんは特定失踪者数百人の写真が出ている調査会ポスターを見せて説明しましたが、17人しか拉致被害者がいないと思っていたであろう国連委員は仰天したことと思います。

さっそく時事通信と共同通信が伝えています。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012071201120
http://www.47news.jp/CN/201207/CN2012071201001985.html
またフジテレビや読売新聞も取材に来ていたそうです。

藤田さんからはメールで、「こうした結果が得られたのは、支援してくれた皆様のお陰と感謝致します」というメッセージが届いています。ありがとうございました。


今回藤田さんはアムネスティ・インターナショナルとヒューマンライツ・ウォッチという世界二大人権団体とも面会しました。またアメリカ大使館からも急遽面会を申し込まれ(先方から)、特定失踪者問題について説明してきました。短い訪問でしたが、大きな成果を得ることができました。

拉致対策本部の黒川氏は国連の外側まで同伴しただけでしたが、国連側に高級官僚同行は伝えたので、「日本政府、そして一億国民が藤田さんの後ろにいる。拉致問題解決は全日本国民の願い!」というメッセージは伝わったと思います。結果オーライでした。

肝心の受理は、ほぼ間違いないと見ていいでしょう。ホッと胸をなでおろしました。
この「国連準認定」が、特定失踪者問題を大きく動かすことを願っています。

加藤健





加藤氏の報告や両通信社の記事を総合しますと、5人の国連委員全員と会うことができたそうです。藤田さんが調査会のポスターを見せて説明したところ、委員から「全力を挙げて協力する」といった前向きの発言が得られたとのことについて、藤田さんは手応えを感じている様です。
 
 本当によくやってくださったと思います。加藤氏も述べていますが、国連が藤田さんの申し立てを受理すれば、北朝鮮による日本人拉致問題が17人の認定者にとどまらず、多くの特定失踪者を含めた問題であることが国際的に共通認識され、特定失踪者問題を含む拉致問題の解決に向けて、大きな一歩を踏み出すことが期待できます。


 藤田さんもおっしゃっていますが、今回の結果は藤田さんのご努力はもちろんのこと、加藤氏をはじめ支援くださった関係者の皆様、暑い日も寒い日も休むことなく拉致被害者救出のための署名活動を続けてくださっている全国の皆様、署名くださった方々、そして松原仁・拉致担当相をはじめとする政府・拉致対策本部のご助力が結集したものと思います。僭越ながら、当会(拉致問題を考える川口の会)としても、全ての皆様にこの場をお借りして御礼申し上げます。
 
 
 なお、加藤健氏からのメーリングリストによって、現地ジュネーブの現状を把握出来たことを、ここにあらためて申し述べます。加藤様、本当にありがとうございました。
 
 
 今後とも引き続き、拉致被害者・田口八重子さんと特定失踪者・新木章さん、同・佐々木悦子さん、同・井上克美さん、同・藤田進さんの救出のため、皆様のお力をお貸しくださいますようお願い申し上げます。





 今回の国連作業部会出席の経緯につきまして、藤田隆司さんをはじめ川口市に住む拉致被害者ならびに特定失踪者の家族が行なった記者会見の模様を以下に掲載します。



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